紫陽花(アジサイ)は日本原産で、わたしたちにはとても馴染みのある花です。「ガクアジサイ」と「ハイドランジア」の2種類に大きく分類されますが、一般的に見られるアジサイは西洋種である「ハイドランジア」で、日本固有種であった「ガクアジサイ」を西洋で品種改良し、大正時代に日本に逆輸入されました。最近では、母の日にアジサイも送られています。
私がお世話になっている「大阪府高齢者大学家庭園芸を楽しむ科」で教わった話ですが、皆さんもご存知のドイツ人医師のEEシーボルト(1796-1866)もアジサイを愛したひとりでした。シーボルトは文政6年(1823)わが国へ来朝し、長崎の出島に住み、医業のかたわら植物学を講義、高野長英、青木昆陽、伊藤玄朴ら当時の俊秀を門下生に持ち、研究に従事していました。異国における独身生活の中、いつしかお滝さんとねんごろになり、一女をもうけましたが、文政12年(1829)ゆえあって退去を命ぜられ単身帰国のやむなきに至りました。帰国後、研究の成果をまとめてJ.ツッカリーニとの共著『フローラ・ヤポニカ(日本植物誌)』を発表したとき、東方の島国に美しく咲いた「あじさい」に思いを寄せ、日本に残
した愛妻を慕ってやまなかったといわれています。学名の「ヒドランゲア・マクロフィラ・オタクサ」(Otaksa)は、もちろん、お滝さんからきています。(現在この学名は使われていないそうです)
長崎では、紫陽花を「おたくさ」または「お滝さん花」とも呼び、市民に親しまれている花で、「ながさき おたくさ まつり」のイベントも行われ、市の花にもなっています。
さて、上記の写真は阪南バイブルチャペルが作成し、チャペル周辺に配布させていただいているチラシの表紙です。チラシの中には、「新しい日常回復にチャレンジしませんか?」という書き出しでショートメッセージが書かれ、次のイエスキリストのことばで締めくくっています。
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」(ヨハネの福音書 15章12節)
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