盛夏、牧師たちは奥多摩の山へ登る    山里 将之

みなさん、こんにちは!

貝塚聖書教会の山里将之です。
「キリスト教会の牧師って、どうやってなるんですか?」と尋ねられる事があります。一般的には、神学校(しんがっこう)と呼ばれる牧師養成のための教育機関に入学し、3〜4年ほど、学びと訓練を受けて、各地の教会に遣わされる事になります。私は2004年4月〜2008年3月の4年間、東京都羽村市にある聖書宣教会(せいしょせんきょうかい)という神学校で学び、訓練を受けました。
その聖書宣教会は、毎年、夏に、卒業生向けの継続教育として、夏期研修講座を開催しています。コロナの影響で長らく中止が続きましたが、2022年の今年、3年ぶりに再開される事になりました。7月4日(月)〜6日(水)の2泊3日間、同窓会的な意味合いもあるこの研修会に、本当に久しぶりに参加する事が出来ました。
会場は「奥多摩福音の家」というキリスト教会設立の宿泊研修施設。名前のとおり、奥多摩の山々に囲まれ、近くには川が流れていて、「ここも東京?」と思うど自然に恵まれた、本当に素晴らしい場所にあります。大阪でも東京でも猛暑が続いていますが、奥多摩福音の家の周辺はわりあい過ごしやすく、静かな環境の中で、じっくり聖書の学びに取り組む事が出来ました。
中日、2日目の自由時間には、奥多摩の鍾乳洞を散策。研修の学びはなかなかハードですが、こうしたお楽しみ、気分転換が出来るのも、魅力のひとつ。
今では全国各地に遣わされている級友(旧友)、先輩、後輩と親睦をもち、それぞれの教会の状況や、取り組んでいる働き、直面している問題、課題などを分かち合い、ともに祈りあい、そんな中から思いがけない助けが与えられる、という事もあります。あらためて、久しぶりに参加出来て良かったな、と思いました。以前にも紹介したかも知れません。詩篇121篇の歌を改めて思い起こします。
都上りの歌。
私は山に向かって目を上げる。 私の助けは どこから来るのか。
私の助けは主から来る。 天地を造られたお方から。
主は あなたの足をよろけさせず あなたを守る方は まどろむこともない。
見よ イスラエルを守る方は まどろむこともなく 眠ることもない。
主はあなたを守る方。 主はあなたの右手をおおう陰。
昼も 日があなたを打つことはなく 夜も 月があなたを打つことはない。
主は すべてのわざわいからあなたを守り あなたのたましいを守られる。
主はあなたを 行くにも帰るにも 今よりとこしえまでも守られる。
聖書宣教会の卒業生たちは、夏、奥多摩の山に登ります。学びはそこそこハードですが、懐かしい面々との再会と、ちょっとしたお楽しみ、気分転換の中、励ましと力づけを頂きます。「私の助けは主から来る」、そんな思いにも触れながら。
キリスト教や聖書に少しでも興味のおありの方、ぜひお近くの教会をお訪ね下さい。もしかすると、私のクラスメートが牧師をしているかも知れません。

そしてもしあなたが、神様の不思議な導きを頂いて、「私も牧師になってみたい」と思われる事があったら、神様に祈り、牧師と相談してみてください。もしかすると将来、ともに奥多摩の山に登るようになるかも知れませんね。きっと楽しいですよ!

写真:奥多摩福音の家(略称「OFI」)外観と、自由時間に訪れた鍾乳洞。

2022年07月18日