NHKテレビの「昆虫すごいぜ」という番組はすごいです。先日、ふとチャンネルを変えたところ放送されていたので、何気なく観ているとトンボのオニヤンマが取り上げられていました。オニヤンマを捕獲して、その羽の模様と胴体の配色の絶妙な美しさとともに、運動能力のすごさも紹介されていました。飛んでいる虫を時速70キロの速さで捕獲することや、勢いよく飛んでいて急旋回できる能力は、人間にはとてもできないことも実証されていました。まさに人間が昆虫から学ぶ必要を実感させられました。
私たちは、このような小さな命にも、生きるために様々な工夫が与えられていることに驚きながらも、これらの小さな命が どのようにその美しさや運動能力を獲得したのでしょうか。また私たちは、そのような小さな命から何を学ぶことができるのでしょうか。番組では明確に語られていませんでしたが、その一つの答えは聖書にあると思います。聖書には創造主なる神がおられ、その神によって生き物が創造され、命が与えられていると記されています。そして天地万物の創造の最後、すなわち環境が整えられた後に、人間とその命が創造されたと教えています。
人間の創造について聖書はこのように教えています。「神は人をご自身のかたちとして創造された。」(旧約聖書「創世記」1:27)。この「ご自身のかたち」とは「神ご自身のかたち」ですが、これは外見上の形のことではありません。人に与えられた「神のかたち」とは、与えられた命によって、神を信じ受け入れ、与えられた命の意味と目的を理解できものとして創造されたということです。その意味と目的を正しく理解できるならば、それぞれの人生によって、神の創造に対する責任を果たしたことになります。また一つ一つの部分が絶妙に組み合わされ、長時間精巧に動き、必要なものは新しく創造される肉体を維持する力も与えられているのです。
昆虫だけでなく、神に創造されたすべてのものの意味と目的を知ることができれば、私たちの新しい生き方をも発見することができるように思います。