秋冬野菜    藤井 貴

秋分の日を迎え、私の貸し農園でも、夏野菜を撤去し、秋冬野菜に模様替えしつつあります。ニンジン、ダイコン、カブの種を植え、次週にはキャベツ、白菜、ブロッコリー等の苗を植える予定です。
夏野菜と秋冬野菜の大きな違いは、花を咲かせ実を収穫する夏野菜(トマト、キュウリ、ナス等)に対し、秋冬野菜は花が咲く、所謂トウダチする前に、その葉や茎、根を収穫します。
一般的に、植物は発芽後、葉や茎を大きく成長させ、やがて生殖のため花になる芽を作るようになります。このことを花芽分化といいますが、花芽分化には植物自体の栄養状態と気温、日照時間などの環境が大きく関係します。自然状態での花芽分化期は植物の種類ごとに決まっており、秋冬野菜では日照時間や温度によってこの花芽分化のスイッチが入るものが多くあります。またこの花芽分化を人工的に操作して、促成・抑制栽培が行われています。種ごとにこのスイッチが違い、微妙に配慮されて設計されているように感じます。

「なぜ着る物のことで心配するのですか。野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。」(マタイの福音書 6章28~30節)

花がどうして育つのか?まさに神様の配慮の中で設計され、自然の法則の中で神に保たれているからではないでしょうか。

2022年09月19日