『残日録』(藤沢周平)もどき  辻  喜 男


五年連用日記を使い始めてから四冊目になります。現在使っているのは、2018年からで今年最終年の五年目になりました。2017年の年末に新しく日記を購入する際、悩んだことを思い出します。

三年連用日記にしておいたほうが良いのではないかと考えましたが、途中で終わればそれまでのことと思い、今までと同じ五年連用日記を購入しました。2022年までこの五年間も守られて過ごしてこられたことは感謝に堪えません。ただこの四年間に書いている内容を読み、あまり変化のない毎日であったことは驚きでした。この日記の途中で、「後期高齢者」に仲間入りしましたが変化と言えばそれくらいです。聖路加国際病院の故日野原重明先生が、75歳から新しいことを始めなさいと言われていますが、何も新しいことが始まっていないことも考えさせられました。今からでも、聖書の言葉にもあるように、年齢とともに「日々新たにされていく」経験を積んでいきたいと願っています。


しかし、そのような中にも大きく変化したことがありました。孫たちの成長ぶりです。四年前に大学に入学して喜んでいた孫が、今年卒業、就職も決まりひとり住まいを始めることになりました。若い人たちの大きな変化は刺激を与えてくれます。先月開催された北京オリンピックでも、十代後半から二十代前半の孫世代の若者たちが活躍していた姿に大いに刺激を受け、新しい世代に期待しました。 

 
一方で先日、三組のシニア世代夫婦が集まり、福音宣教の夢を語り合いました。若者には負けていることを自覚しつつも、シニアにしかできないことがあると気合いを入れながら、祈りつつ散会しました。

 

 

 

 

2022年03月07日